フォンディ噴水:FRP防水加工作業
弊社では中型噴水以上の物については、大水盤内に耐水性、耐食性、耐候性に優れたFRP防水加工施す事を推奨致しております。
そのFRP防水加工が、具体的にどの様なものなのかを今回ご紹介出来ればと思います。
支柱補正を行ったフォンディ噴水の水盤内です。
FRP加工を行う前に、加工の際、FRP材が浮いてしまわないよう、水盤内に埋め込まれている金具周囲を削ります。
ザラザラしている水盤表面をFRP素材がより密着するよう、サンドペーパーで慣らします。
しっかりと削った分の粒子を取り除き、水洗いし、十分に乾燥させます。
ここからが本題のFRP加工ですが、まず、下地用のプライマーを水盤内に塗ります。
プライマー乾燥後、グラスファイバー(ガラス繊維)を貼り、気泡が入らないよう気をつけながら、樹脂を塗ります。
同じ行程を繰り返し、層を作ります。
水盤内の樹脂が硬化した事を確認し、淵の部分に付いている余分なグラスファイバーを切ります。
水盤表面に所々硬化したグラスファイバーが出ているので全体的に滑らかになるよう、慣らします。
全体を慣らし終えた段階です。
仕上げにトップコートを塗ります。
一回目が塗り終わった状態です。
こちらのトップコートもグラスファイバー同様、塗布を繰り返し層を作ります。
こちらがFRP防水加工完成後です。
表面の材質が水を吸収する石材と違い、密度の高いガラス繊維+樹脂素材になっている為、水を弾きます。
実際に大水盤内FRP加工後に施工を行った噴水ですが、水を張る為、外観に特別違和感無く、石造噴水の良さを保てている事がお解かりいただけるかと思います。